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メイク崩れに負けないお肌を作る
日中のメイク直し。面倒に感じることも多いと思います。ときには、ほとんど崩れない人を見て、羨ましく思うことも。ここで「肌が弱いから」「もっと良い下地ないかな」と考えることは簡単です。
しかし、今からでも「メイクだけに頼らない、ヨレにくく崩れにくいお肌」を自分で作り始めることをお勧めします。お肌という基礎がしっかりすれば、化粧品を選択する自由も、思った以上に広がるはずです。
メイクの工夫だけでは限界がある
メイクのヨレや崩れの原因は「乾燥!皮脂!汗!」と、すぐに思い浮かびます。ただ、いくら原因を知っていても、ヨレや崩れを適切に防げる人は少ないようです。
リキッドやパウダーを駆使してベースメイクを工夫すれば、メイク直しの時間短縮や、より長く綺麗な状態を保つことができます。しかし、肌バランスが大きく崩れれば、メイクのカバー力だけでは追いつかなくなります。

メイクと違い時間はかかりますが、今からでも肌バランスの整ったお肌を作っていくことが、メイクのヨレや崩れの根本的な改善につながります。
メイクのノリが悪くすぐに浮く肌
これはターンオーバーのサイクルが早く、角質層の入れ替わりが頻繁に起きているためです。乾燥でノリが悪く、時間が経つと皮脂でメイクが浮くお肌ですね。
ターンオーバーが早いとき、作られる角質層は水分を保持する力が弱く、クレンジングや洗顔ですぐにはがれ落ちます。また、外部からの刺激にも弱くなっていますので、全体を通してケアの見直しが必要です。
お肌の状況に対して、ケアの仕方に大きなズレがあると、将来のお肌にも影響してきます。正常な角質層を取り戻すことを優先的に考えましょう。
クレンジングの見直し
クレンジングは、メイクの濃さによって選ぶものを変えるべきです。そして、クレンジングで意識することは「まだ必要な角質まで取り除かないようにする」こと。

薄いメイクなら、洗浄力がマイルドなクレンジング剤。濃いメイクなら、素早く落とせて、サッと流せるクレンジング剤がお勧めです。
ターンオーバーの正常化を考えれば、角質を守るために、できるだけ短時間でメイクを落とす意識が大切です。ビニール肌を回避しましょう。
洗顔の見直し
洗顔料には、弱酸性と弱アルカリ性の2タイプが存在します。ただ、お肌に優しいと言われる弱酸性の洗顔料でも、赤みや痒みが出る人もいるため、弱酸性というだけで選ぶのはあまりお勧めしません。

ここでは、弱アルカリ性の固形石鹸をお勧めしています。洗い上がりのお肌はアルカリ性に傾いて突っ張りますが、すぐに水分と油分を補給すれば、お肌は弱酸性の状態へと戻ります。
乾燥が酷いときは、洗顔時間をできる限り短く、石鹸の界面活性作用がお肌に残らないようにしっかりと水で洗い流す、すぐに保水と保湿をします。
保水と保湿の見直し
保水や保湿は、お肌を治すものではなく、あくまで未熟な角質層のサポートと、外部刺激からお肌を守る役割として考えます。そして、お肌の奥で細胞が育ち、角質層まで上がってくるのを待つことです。
様々な化粧水や保湿液がありますが、角質層が未熟なときは、目新しいもの、浸透力の強いものや、高濃度のものは控えた方が無難です。
付加価値がついた化粧品は、ターンーオーバーが安定し、正常な働きをする角質層が作られたタイミングから、好きなものを試していく。これが、良い美容判断と思います。

メイクが崩れにくいお肌を作るケアは、他の様々な肌トラブルにも対応できるものです。メイクを最大限に活用できる、化粧品を選ぶ幅が広がる、そんな素肌を目指してください。
記事のまとめ
・早くなっているターンオーバーのサイクルを正常に戻す
・そのためには角質層にダメージを与えないケアが必要
・お肌が安定するまで作用の強い化粧品は控えるのがお勧め